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Book selection ;「自分を操る超集中力」

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今週のお題「読書の秋」

メンタリストDaiGo著書 かんき出版 「自分を操る超集中力」

簡単なあらすじ紹介

「もはや集中力は最短最速で身につくスキルだ。」

集中力は才能ではなく、鍛えて伸ばすものだと語るDaiGoさんが、本書では集中力の仕組みとその鍛え方について解説されています。自分は気が散りやすいタイプだと思う方、集中力を鍛えたいという方におすすめの本です。

 

本を読んで特に共感できた部分を2点ほど紹介します。

 

「疲れていても集中できる方法」

結論から言うと、疲れていても集中できる方法とは行動を習慣化することにあります。

 

すなわち、疲れていても集中できるというスキルは多少時間をかけて獲得していくものということになります。習慣化した行動は疲れていても集中できるようになっているそうです。では、その集中力の仕組みとはなんでしょうか。 

 

人の集中力には総量が決まっていて使うとどんどん減っていくという特徴があります。長い時間集中力を使っていると体を動かしていなくても、疲れてしまいますよね。

人は何かに集中しているとき、脳の前頭葉という一部分をたくさん使うので、次第に前頭葉が疲れてきます。

 

では習慣化した行動はどうなのでしょうか?

 

習慣化された行動は、脳の前頭葉以外の場所で行われます。ですので、集中力を必要とする作業と集中力を必要としない作業を交互に行うことで、長時間効率よく作業することができます。

 

「プライミング効果を利用した集中法」

 

まず、プライミング効果について紹介します。

そのために一つの問いに答えてみてくださいといライオン、カメ、キリンをイメージしてください。

 

続いて、何かスピードの速いものをイメージしてください。

 

 

 

どんなものをイメージしましたか?

 

おそらく新幹線とか飛行機ではなく、チーターとか馬みたいな足の速い動物をイメージした人の方が多いのではないでしょうか?

 

このように、プライミング効果というのは、先行する情報に刺激を受けて 、後の行動に影響を与えることを言います。つまり先程の質問でライオン、カメ、キリンという動物をイメージした後で、速いものを答えろと言われたら、思わず足の速い動物をイメージしてしまうということです。

 

 これを応用すると、何も考えずに作業するよりか、その作業が健康に良いと意識するだけで体の状態が変わるということです。プライミング効果は一種の思い込み効果であり、自己暗示としても利用することができます。

 

具体的には自分が集中できた時に、そのときの環境をメモしておくことです。例えば、場所は自分の部屋で、時間は午後2時から90分くらい だった、みたいな感じでメモします。

 

その日から自分が集中できる状況を把握して、集中したいときにはそのメモを見てその状況を再現する。こうすることで、メモ通りの状況が整ったら自分は集中することができるというプライミング効果が発動して集中モードに入りやすくなるのです。

 

その状況が本当に自分に合っている可能性もありますし、その状況だと自分が集中できると思い込むことで、本当に集中できるという自己暗示の効果も狙えるということです。

 

最後に内容をまとめますと、

 

疲れていても集中するには習慣化すること。

集中力とは使ったら減ってしまうものなので、途中途中で習慣化した行動を挟むことで、1日を通して高い生産性を保つことができる。

 

ライミング効果

先行情報に脳が刺激を受けて後の行動に影響を与えること。 このプライミング効果を応用し、自己暗示のように利用することもできる。

 

人生は短いので、集中力をコントロールする術を身につければ時間の密度は変わり、より自分の時間を有意義に過ごすことが出来ます。今回紹介した習慣とプライング効果をうまく利用して、ぜひ一緒に時間の密度を高くしていきましょう。