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Book selection ;「夢を叶えるゾウ」

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今週のお題「読書の秋」

水野圭哉著書 文響社 「夢を叶えるゾウ」

 

簡単なあらすじ紹介

一人暮らしの会社員である男性が主人公。あるとき、タワーマンションで開かれているパーティに参加することになった彼は、そこで出会った有名な経営者やモデル、プロ野球選手など華やかな世界にいる人たちを見て、自分を卑屈に感じてしまう。自分の劣等感から泥酔して眠ってしまった彼が目覚めたとき、そこにはゾウがいた・・・。

 

本の進み方としては、このゾウが主人公である男性の夢を叶えるために毎日課題を一つづつ出すという話です。その課題を実践すれば成功できる、自分を変えることが出来るのですが、男性は象の発言にとにかく腐っていきます。人間のダメな部分をとことんえぐってくるので日々怠惰に過ごしている人にはかなり良い刺激になると思います。

 

まず一つ目の話。

 

「人の話を聞くということ」

物語の始め、男性はゾウから靴を毎日磨くように言われますが、男性はそんなことは意味がないと嫌がります。そんな時に、このゾウから今まで自分なりに考えてやって物事が上手くいってないから卑屈になってしまうのでは、と諭されます。

 

始めから真理をついてきますよね。私も変わりたいって思って、今こうしてブログを書いているのもありますが、最初は色々な人の話や講演会を聞きに行ったり、本を何十、何百と呼んで過ごしている時期がありました。確かにある程度の常識と知識は身につきましたが、気づいてみたら初めの状態とほとんど変わっていませんでいた。

 

自分の時給が上がるわけでもなく、何か実践して評価されるわけでもなく、いつか成功するだろうと思って、講演会に行ったり、本を読んで満足している自分がいました。

 

今思うと、どんなにいい話を聞いても素直に実行できなかった自分がいました。だから、このゾウの話を聞いて本当にそうだなと納得出来ました。

 

もし、人からのアドバイスを素直に受け入れて行動できなかったことで後悔した経験がある人は、ぜひこの本を読んでみるのが良いと思います。

 

次に2つ目の話。

 

「秘訣が知りたいってことは、楽がしたいということ」

もっと効率的に成功したい、そのやり方を教えてほしい。というシーンもあります。

その時、このゾウは男性の本棚からビジネス書を一冊取り出して、この本にすべて書いてあるじゃないかと言います。

 

その本は男性の持ち物で付箋が貼られています。私もそうでしたが、大多数の人は絶対に成功する方法とかお金を効率よく稼ぐ方法とか、分かりやすく成功できる方法を探したがると思います。楽して稼ぎたいと思う方が普通ですからね。

 

そんな時に、ゾウは楽して人生変えたり楽して成功したいというのは甘えだと言います。こんなこと本の中でも言われると腹が立ちますよね。それでも、核心を突く言葉だと思います。

 

最後の3つ目は、

 

「人間の意識を変えることは出来ないということ」

いい本を読んだ後、明日から頑張ろうと思いますよね。でも、朝目覚めてみると、昨日のやる気がなくなっているといった経験したことがある人もいると思います。

 

ここでまたゾウは、みんなが意識を変えようとしている。その場で今日から変わるんだって決めてめっちゃ頑張っている自分を想像する。そうすると、楽でしょ。と言います。

 

その時は想像しているだけで、実際には全然頑張ってないのに、意識だけ変えようとしているのは逃げであると。結局のところ、未来の自分に期待しているだけで何の変化もしていないことに気づけてないのです。

 

これは、私も痛感しました。じゃあ、どうすればいいのか?

 

それは意識でなく、具体的に環境を変えることです。例えば、テレビに夢中になって物事に集中できない。それなら、テレビのコンセントを抜いておくとか、もうテレビを捨ててしまうとか、方法は極端ですがそうすれば実際の行動が変わります。

 

自分との約束を守らないと、どんどん自信が失くなっていきます。それでも、この環境を変えることは意志の強さとかではなく、誰でも出来ることです。ここで変われない人はいつまでたっても自分を変えることは出来ません。

 

自分も変わりたいと思った方は、ぜひ読んでみて下さい。

 

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