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Book selection;「やり抜く人の9つの習慣」

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ハイディ・グラント・ハルバ―ソン著書

ディスカバー・トゥエンティワン出版 やり抜く人の9つの習慣

 

本のコンセプト紹介

成功者は才能があったから成功できたのか、いやそうではない。成功者には思考や行動の共通点があり、その共通点こそが成功のために欠かせないものである。この本にはその成功者たちに共通する九つの思考行動のパターンをまとめてあります。

 

この本を読んで特に私が共感した部分

1、達成率が上がる目標の立て方

2、If・Thenプランニングについて

3、完璧よりも大事なもの

という三つをピックアップして紹介します。

 

1、達成率が上がる目標の立て方

達成しやすい目標とは、具体性が高い目標です。以下の五つの点に関して具体性を持たせます。

どんな目標なのか、いつまでに達成するのか、どのように達成するのか、達成するメリットはどんなものか、達成する際の障害はどんなものか

この五つを受けたい的にすることで目標達成の確率が高くなるということがわかっています。

 

ではこの五つについて紹介します。

 

まずはどんな目標なのかについて

痩せるとか給料を上げるという目標ではなく、5キロ痩せる、年収を100万円あげるというように目標をより具体的にします。なるべく数字で具体的に表すことが重要です。

 

次に、いつまでに達成するのか

8月までに達成するとか、年内に達成するみたいな感じです。また年内に達成するという目標から逆算して、10月までに5割終わらせる、11月までに8割終わらせるというように、月々の目標を立てる。今月の目標から逆算して今週はこれとこれを達成するというように1年単位、1ヶ月単位、1週間単位、1日単位とやるべきことを明確にするやり方もおすすめです。

 

続いて三つ目はそれをどのように達成するのか、例えば8月までに5キロ痩せる。それをどのように達成するか、まずは今週は毎日10分間ウォーキングしよう、おやつはクッキーではなくてナッツにしてみようみたいな感じでとことん具体的にしていきます。

 

四つ目は目標達成するメリットを具体的にします。この目標達成したらどんないいことがあるだろうか。生活が良くなる今より持てるようになる。家族や恋人や友人が喜んでくれる自分のことをもっと好きになれる、そのような達成後のメリットについても具体的にすることが大事です。

 

最後に五つ目は達成する際の障害について、これも具体的にすべきです。例えば痩せたいけれども途中でお菓子が食べたくなるかもしれない。成績をあげたいけれど、途中でゲームがしたくなるかもしれない。このような目標達成の障害になるものを明らかにしておきます。

 

そしてそれらの障害をどう乗り越えるかというところまで具体的に決めておきます。これについては次の章で紹介します。

 

続いては目標を達成するためにどのように行動していくべきかという話です。

結論、If・Thenプランニングという方法が有効です。

 

If・Thenプランニングとはもしこうなったらその時はこのような行動するというふうにあらかじめ決めておく方法です。例えば朝顔を洗ったら本を10ページ読むとか、午後1時になったらメールをチェックするみたいな感じで、この条件のときにこの行動をするということをあらかじめ決めておきます。

 

ただ単に本を読むとか、メールの返信をするというふうに決めるのではなく何時にとか、朝一番にとか、この作業の後にみたいな感じで、条件と行動をセットにして決めておくことで、その行動をさぼらずにやりきる可能性が格段にアップするということがわかっています。今や心理学の世界ではこのIf・Thenプランニングがとても有効な手段です。

 

午後6時になったら筋トレする。筋トレをしたらランニングをする、ランニングの後にはストレッチをする、ストレッチをしたら次はという感じで、自分オリジナルのIf・Then全プランをどんどん作ってみてください。またこのIf・Thenプランニングは、目標達成の障害を乗り越えるためにもとても有効な方法です。

 

もし障害の誘惑に負けそうになったら、この行動をすることで気持ちを別の方向に向けるというふうに、あらかじめ決めておきます。If・Thenプランニングや代替プランニングが有効な理由はここにあります。もしこうなったらこうするとあらかじめ決めておくことで、条件反射的に思考停止で進めずに行動に移せるということです。

 

くよくよ考える隙を自分に与えず、もしこうなったらこうしようと習慣づけていくことで、自分の目標から逆算し目標達成のための最適なIf・Thenプランニングを作っていきましょう。

 

3、完璧よりも大事なもの

完璧よりも大事にすべきものは成長です。

完璧にスケジュールをこなすことにより自分の成長にフォーカスした方が、長期的に見ると目標を達成しやすいです。というのは、完璧主義には危険な点があります。それは少しでも計画通りに進まなかったりすると、一気にやる気が落ちてしまいがちであるということです。完璧を求めすぎてしまうと、途中で完璧じゃなくなった瞬間に計画を投げ出してしまいやすいことがわかっています。完璧を求めると目標を達成しづらいのです。

 

ですのでそれを防ぐために大事になってくる考え方が成長にフォーカスする考え方です。最初に計画したスケジュールからは若干遅れてはいるけれど、ここまで進んだ、自分はこれができるようになったみたいな感じで、自分の成長に焦点を当てるべきです。

 

自分はやればできると思い込むことで、この遅れを取り戻してやるというふうにやる気アップにつながります。要するに、完璧を求めると途中で計画を全部で投げ出してしまうというよくないパターンに陥る危険性があります。ですのでそのリスクを未然に防ぐために、完璧よりも成長にフォーカスしましょう。

 

全体のまとめ

1、達成率が上がる目標の立て方とは、どんな目標なのか、いつまでに達成するのか、どのように達成するのか、達成するメリットはどんなものか、達成する際の障害はどんなものかという五つを具体的にすること。

2、If・Thenプランニングについて、もしこうなったらこうするとあらかじめ決めておくことでくよくよ考えずにすんなりと行動に移せる。

3、完璧よりも大事なものは成長、計画を完全に投げ出してしまうというリスクを回避するために、完璧よりも成長にフォーカスする方がいいということでした。

 

今回はやり抜く人の九つの習慣という本の中から三つの知識を紹介しました。ぜひ読んで残りの六つもチェックしてみてください。